御堂筋税理士法人創業者ブログ

先日、お客様のCFOの方とお話ししました。 

その方は、大手税理士法人のマネジャー経験ある 

公認会計士の方です。 

 

「私もコンサルタントの立場で、月次決算の重要性を 

説いていた立場ですが、経営者サイドに立って 

はじめて理解できたことがあります。」 

とお話ししてくれました。 

 

それは、どういうことですか? 

とお聞きすると、 

 

「月次決算の報告が5日を過ぎると、 

現時点の感情からリンクしなくなります。 

実際、14日に株主に月次決算を報告 

すると、前月の結果が、目標対比、 

昨年対比ともにクリアーしている結果を 

報告しているのですが、心の中では、 

『今月の出だしは悪い・・・・』 

とつぶやきながら、前月の良い結果を 

報告しています。 

 

これが、月初2日、3日であれば、 

感情と報告事項が一致しますが、 

おそらく、5日を過ぎると、 

感情と不一致になるでしょうね。 

 

月次決算は、早く締めないと意思決定が 

遅れるという表現をしていましたが、 

月次決算は即日に締めないと、感情や直感と 

イコールにならないので、分析するモチベーションが 

上がらないですよね。」 

 

とお話しいただきました。 

 

やっぱり、そうですよね。 

私たち会計事務所のスタッフは、 

前月の月次決算の結果を報告していますが、 

報告を受けている社長さんは、 

すでに当月のこと、そして来月以降のことを 

考えて経営しておられます。 

 

したがって、月次決算は、スピーディーに 

締めて、当月そして翌月以降の月次決算予測を 

あらゆる手段を用いて、算出し、最終決算予測を 

算出しなければならないということ。 

その最終決算予測数値と目標数値とを対比して 

今日から何ができるのかを議論すべきだと。 

 

これが、 

『フィードフォワードコントロール』 

です。 

 

そして、来期からの会議の内容を 

変更しようということになりました。 

 

3ヶ月後の売上・利益予測を事前に行い 

今、調整できることを検討する会議へ変革しようと。 

 

その名も 

『フィードフォワード 

    コントロールミーティング』 

 

「いいじゃないですか!」 

とCFOのHさんと管理部長のTさんも 

前向きになってくださいました。 

※ちなみにTさんも公認会計士です。 

 

もちろん、正しい月次決算は重要です。 

そうでなければ、決算予測数値が 

でたらめになりますから。 

 

ただ、月次決算だけで議論するのは、 

経営者との会話は不成立ということです。 

 

やっぱり、そうだな! 

とお二人の意見をうかがって、確信しました。 

 

「月次決算は、経営者の感情と 

リンクしなければならない。」 

名言ですね。

 

 


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