君子固(もと)より窮す、小人窮すれば斯(ここ)に濫(みだ)る
2020.04.12
ブログ
緊急事態宣言、緊急事態措置と
今までに経験していない状態が続きます。
様々な情報がSNS、テレビ等で氾濫し、
何をどう選択して、意思決定していくのか?
個人として、企業として悩みつづける毎日です。
そんな時、論語に戻ります。
衛霊公第十五
読み下し文
陳に在(いま)して糧(りょう)を絶つ。
従者病みて能(よ)く興(た)つこと莫(な)し。
子路慍(いか)って見(まみ)えて曰わく、
君子も亦た窮すること有るか。
子の曰わく、君子固(もと)より窮す。
小人窮すれば斯(ここ)に濫(みだ)る。
現代語訳
孔子が陳にいらした時に食糧がなくなった。
お供の者たちは病気にかかり
立ちあがることもできなくなった。
子路が義憤に駆られて言った。
「君子でも困窮することがあるのですか」
先生がおっしゃった。
「もちろん君子でも困窮することはある。
しかし、小人は困窮すれば行いがでたらめになる。
(そこが君子と小人の違いだ)」
最後の一文がアドバイスの一文。
どんな問題が起こっても、現状と未来予測を
冷静に分析をして今行うべきことを決定する。
原理原則に従って、今週も意思決定をしていこう。
政府、地方自治体の方々も、様々な情報をもとに
意思決定してくれている。
私たち個々人の立場で、「えっ?」思うことも
あるが、全国民、全府民に対する発信なので、
それは、当たり前と考えて、自分たちでできること
を冷静に検討して、意思決定していく。
間違っていたら、変更する。
それが、このような緊急事態にたいする
方法論ではないかと。
孔子のアドバイス「冷静に」という
キーワードを忘れずに。