成果をあげ続ける営業マン
2015.07.31
経営
御堂筋税理士法人の才木です。
先日、流通業のお客様A社の経営計画
スタートアップ会議を行いました。
BtoB企業では、得意先との取組み
特に重点得意先との取組が業績に大きな
影響を及ぼします。
そこで、重点得意先攻略No1社員のKさんの
成功事例プレゼンをして頂きました。
A社の得意先は工事会社(仮にB社とします)。
今期スタート時点のB社へのライバルとの
納入比率(インストアシェア:ISS)は、
A社30%、ライバルC社30%、ライバルD社30%、ライバルE社10%。
またC社は2000億以上の売上を上げる上場会社。
このC社を最大のライバルと見立てて戦略を練ったらしい。
Kさんの攻略計画(plan)は、
・得意先の仕事構成を徹底的分析(工事内容分析)
・工事ごとのキーマン把握
・購買可能額の仮説立て
・競合他社の強み弱み分析
・キーマン面談できる時間の確認と訪問目標設定
このプランをイメージして、継続訪問実施(do)。
ここまでが、PDCAのPD。
そして、CAに移る。
検証(check)
・仕事内容にあった商材提案、置き換え提案ができているか?
・キーマンのニーズをとらえた提案ができているか?
・競合他社の動向は?
・情報提供後の程よい追及ができているか?
そして次の一手(action)
・勝てる領域の特定
・競合他社の先回り行動
・情報提供後の徹底追及
というPDCAサイクルを継続してスパイラル
アップして行動すると、10ヶ月でのISSが
A社67%、C社17%、D社16%と圧倒的勝利!
しかも、営業担当者だけでなく、営業サポート部
とも一体となって、見積スピードアップはじめ
チームで勝ち取った勝利。
来期は、守りの戦略を構築するとのこと。
とても素晴らしいプレゼンテーションでした。
コトラーのマーケティング・マネジメントより
『製品よりもまず顧客を
大切にする販売員は成功する』
『営業マンとは、顧客の抱える問題の原因を
究明し、問題解決を提供する利益をあげるパートナー』
という大原則を見事に成し遂げた事例でした。
Kさん曰く
『お客さんの役立たないと商品は売れないと思い、
自分のできる最大限の努力を払っています。』
成果をあげ続ける人は、いつも謙虚ですね。
Kさんに続け!来期も楽しみです。