変化に対応する能力と蓄え(新型コロナウィルス環境変化で感じたこと)
2020.03.13
ブログ
御堂筋税理士法人の才木です。
昨今の新型コロナウィルスの影響は計り知れないですね。
それぞれ、お会いさせていただくお客様、ネットワークの方々
と会話を重ねていますが、私が現在感じていることは、二つです。
一つ目は、『対応力』
これは、経営計画を通じて毎年考えることの延長に
なると思われます。
http://mdsj.shop-pro.jp/?pid=147088039
今回の環境変化でどのようなインパクトがあるのか?
それは、数値化するとどれくらい?
収束に向かうときに実行することは何か?
収束後の特需への備えはどうするのか?
等々の対応策は、少しづつ見えてくるのではないかと思います。
そんな会話をあるお客様でしていると、
現在、会長職につかれている前社長が、
「やっぱり、在庫は、自己資本の20%以下にしたいよね。』
と、ぼそっとおっしゃいました。
※現在、30%強の実績値。
その会社は、ファブレスメーカーで、
高付加価値なニッチ商品の製造販売です。
従って、在庫回転日数は、KPIの一つで
弊社のコックピットでは、いつも議論されています。
そこにない指標です。
しかも、在庫/自己資本という指標は
あまり議論されない指標です。
このお会社、自己資本比率は50%以上の
優良企業ですが、さらに強固なBS体質を
目指す、会長の一言でした。
この一言からの気づきの二つ目のキーワード
『蓄え』
この『蓄え』は、
定量的なもの「お金」
だけではなく、
定性的な「信用」「信頼」「精神力」
も含むを考えています。
この『蓄え』があるお会社は、
慌てふためくことなく、上記の『対応力』
を発揮できると思います。
実際に、定量的な『お金』に余裕がなくても
金融機関はじめ、ステークホルダーから
支援をを頂き、素早く意思決定し、
チーム一丸となって、取り組みを強化している
お会社もいらっしゃいます。
現在、国会でも話題になっている
フリーランスの方々も、急に仕事がなくなった方々で
『蓄え』のある方と、ない方とでは、
この環境に対する姿勢が変わってくると思います。
イソップ寓話の「アリとキリギリス」を思い出します。
やはり、基本に忠実に、アリのように働き、
経済的蓄積、道徳的蓄積ができる組織になりたいですし、
そのような企業をサポートしたいなと思っています。
お金は急に増えないけど、精神面的な蓄積は声を掛け合うことで
助け合えると思います。
みんなで助け合って、難局を乗り切ろう!!