ポジティブ思考
2014.08.05
経営
御堂筋税理士法人の才木です。
営業会議をサポートさせていただいているお客様。
いつも、会議開始30分前に社長そして後継者の専務と
現状確認そして、会議での情報共有内容を確認する。
専務「期中ですが、組織変更を行います」
才木「何かあったのですか?」
専務「A部門のBさんが家庭の事情で退職されます。
その退職に伴った組織変更を行います」
ということ。
Bさんは入社4年目でこれからというところでしたが、
家庭に事情でやむを得ず退職。
一般的な対応として、まだ一人前になっていない担当者の退職
があれば、その業務を他のメンバーで補完して乗り切るといった
構図が目に浮かぶが、この機をチャンスと捉えトップは今後10年を
見据えた組織に変更しようと考えたのだ。
専務「A部門の嘱託Cさんのお客様も今回の担当変更の対象先に
加えて、B部門のDさんそしてEさんをA部門の得意先を
担当して頂こうと思っています」
私は、素晴らしい発想だと思いました。
今回の組織変更から生じるメリット
・嘱託Cさん依存の組織体制からの脱却(5年以内問題)
・A部門の若返り⇒Dさん、Eさんは30代。残りの営業部員は50代。
・クライアント窓口一本化
⇒実は、業務が困難なA部門は、担当できるクライアントに限界があり
あるお客様をA部門の営業部員2人で担当していた。
今回は、一本化する。
Bさんは、申し訳なさそうに会議に参加おられましたが、会議の最後に
専務から上記の内容が発表。
「Bさんは家庭の事情で退職することはとても辛く感じてくれている。
これからの体制を前向きな体制にすることによって、
引き継ぎがス ムーズになり、そして気持ちよく
送り出してあげようじゃないか!」
とのコメント。
実は、このクライアント担当変更の背景には、各個々人の強みを
活かした工夫が施されていた。
ドラッカーのいう「強みを活かせ」ということ。
A部門に抜擢された30代のEさんは、現在の部門より活躍が
期待される。その理由は、現部門よりA部門の仕事の方が
Eさんの強みを活かせるからだ。
入社4年目のこれからだという社員が退社という非常につらい
局面を見事にいい機会にチェンジさせる場面に遭遇した。
スピード感持って、
メンバーの強みを活かし
クライアントに最高のパフォーマンスを提供する。
そんなクレバーな意思決定は素晴らしい。