御堂筋税理士法人創業者ブログ

本日は、論語の中心である
『仁』について学びました。

まず、里仁第四の復習

冒頭の章句

【読み下し文】
子の曰わく、
仁に里(お)るを美(よ)しと為す。
択んで仁に処らずんば、
焉んぞ知なることを得ん。

【現代語訳】
先生がおっしゃった。
「仁(思いやりの心)から離れないのが、
よいことなのです。

あれこれ道に迷って結局
仁から離れるのでは、
どうしてそういう者を智者といえよう」

または、

先生がおっしゃった。
「村落は仁のある人が多いところがいい。
そういう村落を選んで住まないなら、
どうしてそういう者を智者といえよう」

というように二つの解釈が
あると言われています。

続いて、顔淵第十二

 

【読み下し文】
顔淵、仁を問う。
子の曰わく、己れに克(せ)めて
礼に復す(かえ)るを仁と為す。

一日己れに克(せ)めて礼に復れば、
天下仁に帰す。
仁を為すこと己れに由る。
而して人に由らんや。

顔淵の曰わく、請う、其の目(もく)を問わん。

子の曰わく、礼に非ざれば視ること勿かれ、
礼に非ざれば聴くこと勿かれ、
礼に非ざれば言うこと勿かれ、
礼に非ざれば動くこと勿かれ。

顔淵の曰わく、回、不敏なりと雖ども、
請う、斯(こ)の語を事とせん。

【現代語訳】
顔淵が仁について質問した。
先生がおっしゃった。
わが身をつつしんで礼に帰るのを仁とする。

一日でもわが身をつつしんで礼に帰れば、
天下の人はみな仁に帰るのだ。
仁を為すのは自分自身によるのであって、
どうして人によろうか。

顔淵が言った。お願いします。
その要点を教えてください。

先生がおっしゃった。
礼でないなら視るな。
礼でないなら聴くな。
礼でないなら言うな。
礼でないなら動くな。

顔淵が言った。
回はおろかではありますが、
この言葉を実行させていただきます。

この章句は、四字熟語
『克己復礼』の語源です。

四勿(しぶつ)主義
視、聴、言、動。

前半の視る、聴くは、
礼でない行動や人に出会っても
真似をしてはならない。

後半の言う、動くは、
逆説的に、礼に則った、
言動、行動につとめること。

【読み下し文】
司馬牛、仁を問う。

子の曰わく、

仁者は其の言や訒(じん)。

 

曰わく、其の言や訒、斯(こ)れ

これを仁と謂うべきか。

 

子の曰わく、これを為すこと難し。

これを言うに訒なること無きを得んや。

 

【現代語訳】

司馬牛が仁について質問した。

先生がおっしゃった。

「仁ある者は、その言葉たるや

慎み深く、慎重である」

 

司馬牛が言った。

「では、言葉が慎み深く慎重なら、

これを仁というべきでしょうか」

 

先生がおっしゃった。

「もし実行するのが難しいことなら、

それを発言するのにもつつしみ深く、

慎重にならざるを得ないではないか」

 

言動、行動、反省ばかり・・・・。

 


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