探究心と行動力
2015.06.15
日常
御堂筋税理士法人の才木です。
私が新入社員当時に税務担当者として担当させて頂き
一旦、担当変更したものの、現在も担当させて頂いている
お客様の会長を囲む会に参加させて頂きました。
参加者の方々で最年長の方は、83歳でなんと私が
最年少という会合でした。
20代の時は、メンバー最年少ということもありましたが
40歳を過ぎての最年長は、初体験で少し戸惑い気味・・・・。
そんな方々に慕われる会長はもちろんとても素晴らしい方です。
現在81歳になられますが、お話をしていると
年齢を感じさせない切り口で、世の中の出来事を
会長なりに解説して頂き、私自身とても勉強になっています。
今回も、ごあいさつの中で、会長の採用面接時のエピソードを
披露してくれました。
昭和30年代の入社試験、最終面接に会長含め3名の
候補者が試験と社長面接を受けたとのこと。
その後、採用担当者からの不採用の通知を受ける。
担当者に聞くと、会長のみが不採用だったという。
『なぜだ!あの3人の中では、自分が一番会社の
役に立てる存在だ!』
と思った会長は、すぐに会社へ連絡して、
『社長に会わせてほしい!
なぜ、自分が不採用になった理由をきちんと
説明してほしい!』
と言ったそうだ。
そんなこと思っても、なかなか言えるものじゃない。
そして、社長との再面談。
『なぜ、私が不採用になったのか説明してほしいです。
私は、他の2人に劣っているとは思いません。
3人で一緒に切磋琢磨して働きたいと思うぐらいです。
彼らの試験結果と評価内容を開示して、説明して下さい!』
とお願いしたらしい。
そこで、社長は、
『なぜ、君に開示しなければいけないんだ!
そんな義務は、会社にはない!
しかし、君は面白いな。
もう一度役員で検討して連絡するよ!』
とおっしゃって下さったそうです。
その後、採用の連絡があったとのこと。
この会社は、上場前の玩具メーカーのバンダイです。
会長は、続けます。
『僕は、今まで採用面接で何百人もの学生や社会人の
方々と面接してきたが、僕のように、なぜ自分が
不採用になったのかを聞きに来た人は1人もいなかった。
もし、そのように探求心があり、ガッツのある人は、
採用していたのかも知れない(笑)。
※ここで笑顔を入れるところが会長の人柄を表す。
当時の僕は、試験も手ごたえがあったし、他の二人には
負ける気はしなかったし、会社の役には絶対立てるという
自信があった。
だから、なぜ不採用になったのかを
知りたかったんだ!
だから、諸君も自分が真剣に取り組んで実践し、
自信のあることは なりふり構わず、探求心をもって
一歩一歩前進して、突き進んでほしい。』
思わず、身震いするようなお話しでした。
私自身、採用面接者として、考えさせられることや
自分自身の生き方にも、会長の言葉を反映させて生きて
ゆきたいと思いました。