会計事務所担当者の一人前への道
2021.05.10
ブログ
知り合いの税理士さんに質問されました。
「会計事務所担当者としての一人前になるまで
どれぐらいの期間が必要か?」
という質問を頂きました。
「安心して任せるまでには、10年かかるかな?」
と答えました。
大きなステップとして
①月次決算をまとめるスキル
②本決算をまとめるスキル
③税務調査をまとめるスキル
従って、③税務調査が2サイクルを何社か経験するまでに
10年かかるかな?という感想です。
①②は、密接しています。
本決算を完璧にまとめるために
月次決算が存在します。
年に月次は12回経験するが
1回しか経験できない。
従って、新人スタッフの場合、明らかに
本決算の経験数が少なくなる。
ここを、30件~50件(本決算)ぐらい経験すると
①②の密接な関係を体感することができると思います。
本決算30件~50件を経験するのに、3年~5年必要。
また、ここでいう本決算の件数は、基本黒字決算。
赤字決算法人の本決算と黒字決算法人の本決算とでは、
お客様とのコミュニケーション(納税額の予実共有)の
質が大きく違ってくる。
黒字決算法人の決算を納税予測から本決算の
税額控除をも網羅して、満足度の高い決算を
組んでこそ、一人前の領域に達する。
しかし、あくまでのここまでのプロセスは、
弊社のお客様との共同作業でのアウトプット。
最後に③税務調査にて、「さすが!」基準で
税務署にOKを頂けるかどうかがポイント。
税務調査ではなくても、意見聴取でOKなら
なおよし!
ここまでを考えると、最短でも7年
やはり、10年ぐらいかかるかな?
というようなイメージ。
会計事務所スタッフの仕事は、
簡単には成し遂げることができない。
それだけ、価値のある仕事ですよね。