御堂筋税理士法人創業者ブログ

御堂筋税理士法人の才木です。

 

ウィズコロナの中、日々お客様や税理士仲間のメンバーとの情報交換で

感じるていることを記載しました。

的を射ない部分も多いかと思いますが、ご容赦下さい。

 

大きく、短期的視点と中長期的視点に分けて考えてみました。

 

1.短期的な視点での分析と行動

 

 1-1.資金ポジションの確認

     最低、固定費の6ヶ月分、余裕あれば1年以上のキャッシュを確保する。

 

 1-2.売上予測

     最低でも半年の売上予測を数値化する。

     楽観値と悲観値。

     特に悲観値は、政府方針・知事方針を視野に入れて厳しめに。

     政府の自粛要請対象業種は致命的なダメージを受けています。

     一方、支援側の業種は、一時的な業績向上が予測されますが、

     従業員の生命・健康維持の課題があり、両立の難しさが立ちはだかります。

 

 1-3.損益確認

     結果、半年後そして今期の決算がどのような状態のなるのか?

     P/L、B/S試算が必要。

     ポイントは、キャッシュ残高ですね。

     キャッシュ・イズ・キング(現金は王様)と、

     今朝の日経一面で日本電産の永守CEOもおっしゃっていました。

 

2.短期的な視点での分析に対する行動

 

 2-1.資金確保アクション

     ・政策金融公庫、商工中金、保証協会、プロパー融資等々

     https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/shikinguri_list.pdf

     ・各種税金、社会保険料支払い猶予制度利用

     ・家賃支払い猶予制度(これから)

 

 2-2.従業員雇用対策

     ・キャッシュ維持できない場合→希望退職、整理解雇

     ・キャッシュ維持できる場合→休業補償→雇用調整助成金

 

 2-3.正常営業循環行動改善

     ・通常営業活動、業務活動の変化対応

      →テレワーク導入、ITツール導入、クライアント協力要請等

     ・固定費削減検討(家賃、電気、事務機器費等)

     ・持続化給付金申請

     

     ※経産省パンフレット

     https://www.meti.go.jp/covid-19/pdf/pamphlet.pdf

 

まず、社員の生命・健康を維持しながら、自社が永続できるかどうかを

1年の時間軸で、チェックし、できることを選択することが重要かと思います。

つまみ食いではなく、MECEで。

 

3.中長期的な視点での分析

 

 3-1.所属する業界へのインパクト分析

     ・機械製造業?住宅資材流通?EC事業?人材派遣事業?

      それぞれ所属する業界は、どのように2020年から2025年を過ごすのか?

      GDP数値、雇用統計数値等は、今まで見たことのない数値となっています。

      そしてこれから続く可能性が高いでしょう。

      そのような環境下で、どのようなニーズと顧客心理が融合するのか?

      今のポジションで再度考えてみることが大切かと。

 

 3-2.業界内の同業者との情報共有

     ・このコロナ危機に対して、同業他社はどのような動きをしているのか?

      

      私も、全国の会計事務所の方々と情報交換させていだき、

      とても参考になっています。

      地域差、業種別、規模別、サービス別等々。

 

      そして、中長期的な視点で共有すると、また新たな課題やチャンスが

      見えてくると思います。     

 

 3-3.事業ポートフォリオは分散できているか?

     ・複数の事業運営をしていると今回のコロナ危機のリスク分散が図れる。

      ポートフォリオを組むとなると一定規模以上の組織が対象となります。

 

      今回のコロナインパクトをインバウンド事業のみであれば、

      壊滅的な打撃ですが一事業部としての運営であれば、

      全体へのインパクトは少なくて済みます。

 

      そして、一旦その部署の方は、他の事業のサポートをしてもらう等々の

      対策が図れるということです。

      それ以外でも、流通と工事といったバランス、運送業でも、輸送物によって

      分散されているとインパクトは少ないです。  

 

      しかし、ピータードラッカーは、「資源の集中」とおっしゃるので、

      バランスを保ちながらの戦略構築なので、難しいですね。

 

4.中長期的な視点でのアクション

 

 4-1.業界へのお役立ち

     まず、社会が成立し続けるための行動を考え、

     業界が社会の役に立てるような行動を検討し実施する。

 

 4-2.協働・コラボのチャンス

     良いところは模倣し、情報を共有し、新たな一歩を踏み出す。

     ワクチン開発の大阪での連携協定は、期待の取り組みです。

     https://www.yakuji.co.jp/entry78648.html     

 

 4-3.イノベーション推進

     資金余力ある場合は、新規事業への積極投資を実施(M&A含む)。

     アパホテルは、政府からの要請を受けながら、積極投資。

     https://www.moneypost.jp/649834

 

     人材積極採用&教育推進。

     これを機にSDGs推進。

 

まとめ、

1.まずキャッシュ確保!最低、固定費6ヵ月分。理想、1年以上。

2.ウィズコロナでの施策をまとめて推進する。

3.アフターコロナをイメージできる企業は、

        事業ポートフォリオ思考で戦略立案。

 

あくまでも、命あっての経済活動です。

まず、GW明けまで、80%接触ダウン目指し、

身体は動かせない(外出できない)けど、

思考はフル回転で、乗り切りましょう!!

 

 


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