御堂筋税理士法人創業者ブログ

御堂筋税理士法人の才木です。

 

金曜日・土曜日とTKC全国会入会セミナー

に参加させていただきました。

 

20年以上前の税務担当者としての研修以来の受講。

改めて飯塚毅先生の考え方は本当に凄いと。

会計人へのアドバイスは、弊社にも当てはまり

特に若手スタッフと一緒にもっと学ばなければと感じました。

 

以下、TKC基本講座の抜粋にて共有したいと思います。

 

(1)  成功する会計人の条件

 真に優れた会計人となるためには、われわれは、

自分自身を含めて職員諸君と共に、いったい、どういう道を

進むべきであろうか。思うに道は2つある。

 

1つは認識対象としての体系的知識群(道具)を習得して

自分を際限なく武装してゆく道である。

もう1つは、その対象としての知識を縦横に駆使して

誤らないだけの自己の主体性(主人公)を

限りなく鍛錬してゆく道である。

 

(2)  会計人に必要な資質の問題

「モンゴメリーの監査論」からの抜粋で7つのポイントを挙げられている

 

1)正直であること

「これは、会計人にとって、本質的に重要な資質である。

それは、会計人があらゆる場面で、業務に良心的であり、

細心であることを意味する。

また、2つ以上の行動が取り得るという場合に、

その相互の利点を厳格に区別したり、

自分の決定した事項について論証したりするに当たって、

些かも恐怖心を抱かないことを意味している。

 

会計人に、その割当業務の遂行や報告を行うに当たって、

あくまでも良心に従う態度がないならば、

彼には高級な会計人となる可能性がない

 

2)客観的観点に立てること

「会計人の観点は、完全に客観性のあるものでなければならない。

それは、相手側から離れた、個人性のない、

そして偏見のないものでなければならない。

この資質は、独立性の要請という、

会計人の重大な条件とも関連している」

 

3)成長力をもっていること

企業の問題や行動は、不断に変化しているので、

会計人の頭上には、次々に新しい需要が投げかけられている。

従って、絶えざる研究と機敏さだけが、

会計人をしてその需要に対応させてゆく。

顧問先への奉仕能力は、この会計人の成長力に限定されるのである

 

4)分析的能力をもつこと

「監査人は、その監査手続の問題であろうと、

会計基準の適用の問題であろうと、

または決算書作成の問題であろうとを問わず、

その基礎となった事実とその論理的な表現や評価の面で、

出会った問題の分析能力を持っていなければならない。

 

その場合、重要なことは、監査人がその報告を受ける人の立場に

自分を置いてみる努力を払うことである。

たとえ内容に誤りがなくても、相手に理解されない報告は、

不完全なものだと知るべきである。

 

監査人は、数字の背景にある事実の分析を解説ができて、

かつ、相手にわかるようにその結論を取りまとめることが

出来なければならない」

 

5)理論構成能力と解説能力を持つこと

「監査人は、分析家以上のものでなければならない。

すべての重要事項を財務諸表に適正に表示するためには、

社内の人間に、想像力や理論構成的思考の能力が求められるが、

会計人は、この面での協力が出来なければならない。

 

営業上の諸問題やその解決は、勘定科目に反映するが、

その会計処理結果の意味するものは往々会計人にその解説が求められる。

会計処理の技術に不慣れな人達に対する解説は、

次元の高い理論構成能力を必要とする。

同様の資質は、会計人が適切な監査手続きを選択するときにも要求される」

 

6)ものを書き、かつ、話す能力をもつこと

思考伝達の手段としての言葉を、

口頭又は文章によって使う点の徹底的訓練は、

会計人にとって至大の重要性がある。

 

諸君がいかに監査に熟達していても、その業務結果に関して、

口頭又は文章による適切な報告能力を欠くときは、

諸君の有用性は制約されたものとなる。

 

弁論や文章の熟練度は、会計人相互間の討論に参加したり、

会計関係出版物に論文を寄稿したりすることで、啓発される。

 

特に後者は諸君自身にとって利益となるばかりではなく、

業界資料の増大に貢献する」

 

7)その他の人間的資質について

「若い会計人にとって、自分の確信を培養することは重大である。

助言や指導は、いつでも受けられるとは限られない。

自分で解決策を見出さねばならない場合は実に多いのである。

 

上級者にとって間違いを訂正して貰うことはできるが、

本人が徒に閉鎖的である場合に、

他人による自分の確信培養の機会を失うのである。

 

更に会計人は他人の参考意見を聞いて結論を下す場合もあるが、

自分の立場が健全であり、またその健全性について

他人を説得が出来ることが大切である。

 

従って、礼節心や、何をなすことが適切かの視野、更に、

自分の立場を堅持しながら、他人に不快感を与えない態度などは、

会計人の価値高い属性だといえる。

 

最後に、鋭い事業感覚が重要である。

それは自分の業務遂行に関してばかりではなく、

関与先の財務運用状況の観察に当たって、

又は関与先の事業活動に対する助言に当たって重要である。

 

この場合、事業感覚とは、営業取引や営業方針の健全性に関する

明確な把握力と合理化能力とを意味しているが、

それは多く直感的なものであり、

もし諸君がこれを欠いている場合には、

この感覚は培養する必要がある。

 

これなくして、会計人の成功は、

著しく制限されたものとなってしまうからである」

 

すべて金言ですね。

社内トレーニング教材として

「TKC基本講座」について、もう一度見直そう。


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