経営者の条件(第4章)その1
2019.07.20
ブログ
御堂筋税理士法人の才木です。
ドラッカーさんの経営者の条件
第3章「人の強みをいかす」~その1~
私の視点でのまとめです。
強みによる人事
弱みに配慮して人事を行えば、
うまくいったところで
平凡な組織に終わる。
完全な人間、強みだけの人を
探したとしても、
結局は平凡な組織を作ってしまう。
鉄鋼王アンドリュー・カーネギーが
自らの墓碑銘に刻ませた
「おのれよりも優れた者に
働いてもらう方法を知る男、
ここに眠る」との言葉ほど
大きな自慢は無い。
これほど成果をあげるための
優れた処方は無い。人に成果をあげさせるには、
「自分とうまくいっているのか」
を考えてはならない。
「いかなる貢献ができるか」
を問わなければならない。
「何ができないか」
を考えてもならない。
「何を非常によくできるか」
を考えなければならない。
特に人事では1つの重要な分野に
おける卓越性を求めなければならない。
強みを活かすと言う事は
成果を要求することである。
何ができるかを最初に問わなければ、
貢献してもらえるものよりも
はるかに低い水準で
我慢せざるをえない。
成果をあげることを
初めから免除することになる。
致命的ではなくとも
破壊的である。
当然現実的でもない。
真に厳しい上司、
すなわち一流の人を作る上司は、
部下がよくできるはずのことから考え、
次にその部下が本当に
それを行うことを要求する。
弱みの克服については、
森信三先生の修身教授録で
こう述べています。
「知識や技能と言った外面的な事柄は
一般的に短所を補うより
長所を伸ばしたほうが良いと考え。
精神性格と言った内面的な事柄は
長所を伸ばすより、
欠点を矯正することのほうが良い
と考えておりました。」
つまり、ドラッカーさんは、
知識技能のことを詳述しており、
精神性格は、欠点の矯正を
することにより、人の強みを
増すということになります。